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「ecg.mag #20」への寄稿

 サークル「enchant chant gaming」が月いちで投稿している、一ヶ月のあいだに触れたコンテンツをまとめた記事「ecg.mag」の#20(2025年2月号)に文章を寄稿しました。#14(2024年8月号)ぶり、二度目の掲載です。



 外側に向けてVTuberに関する文章を書くことは難しい。とりわけ私が好む、取るに足らない生活の話がされる配信などは、規模が大きくなることを望んでいなさそうな場合が多い。自分に影響力があると思っているわけでは当然ないが、そういう空気を知ったうえで、外に向けた言葉をずけずけ書くこともできない。本人の意向はさておき、大枠が常に外側へ広がろうとしている大手事務所のひとたちに関しては、そういった心配も不要だが、誰が観ても思うことを書いたって、公の場では無意味である(公の場でなければ意味があると思っているから、このような場所を用意している)。したがって書きやすいのは、まだ知らない人間も少なくなさそうな、精力的に活動をしているひとのレコメンドか、大手のひとに対する、自分のなかで煮詰めた感想となる。
 VTuberの配信における近接ボイスチャットのことは、前々から書きたいと思っていた。今回は軽く触れるにとどまったので、別の機会にもう少し詳しくまとめたい。敷嶋さんの動画を好む感覚は、月ノ美兎や無月めもりの動画に対するものと近い。けれど、自分が以前よりも家を出るようになったことで、微妙に異なる見方が生まれたようにも思う。すなわち、VTuberが外にいて、それに誘われるのではなく、外のことに関して、VTuberに共感している気がする。だから何という話ではあるが、自分としては面白い変化である。

20250301 告知