CymbalsのRALLYが歌われたというツイートを目にして飛んでいった。天秤ひなみさん、タイムラインでよく名前を見かけるのでチャンネル登録はしていたが、しっかり視聴したことはなかった。
DVRが無効だったのでアーカイブを……と思っていたら寝てしまって、翌日にせっかくなので最初から視聴した。電車で移動しながら聴いていて、歌枠ってあんまり開かないが、音楽を聴きたい気分と、配信を観たい気分の隙間にちょうどいいのかもしれないと思った。
RALLYは高校生のころ、バイトの休憩時間によく聴いていた。まったくリアルタイムではなく、クラスメイトの知らない音楽を聴いていたいような気持ちのなかで辿り着いたのだと思う。だから私にとっては、渋谷とは似ても似つかない地方都市の記憶が定着した音楽だったのだが、その印象が更新されたような気がした。過去に、ある種の逃避のように触れていたものが、いま好きなものと結びつくと(大袈裟だが)なにか報われたような感覚になる。これはNIJI ROCKのときにも思ったことだった。
Cymbalsの伝わらなさを心配する声に得意になるいっぽう、アニクラも、アイドルの現場も通っていない私にはわからない話も多い。知らない世界を垣間見るおもしろさと、矛先が自分に向いていない安心感のなかで、楽しげな雰囲気だけに触れられる心地よさがあった。あと単純に歌が上手い。キュート系の声のRALLYはROUND TABLEに寄った感じ(誰かに怒られそうな言い方)もして新鮮だった。気になった曲をいくつか聴き直して、また新しい音楽を覚えていく。今日も続くラリーってそういうこと?